教育コーチの徒然なる読書日記17の2

教育コーチのGです。

 今朝の続きです。

【人間の弱点に、心理学全体が精力を費やしてきたために、心理学は、障害や弱さだけのための学問になり、
そういう問題を抱えた人たちだけにサービスする学問になっていると、セリグマンは指摘しているのです。
セリグマンは、それを「被害者学」という名前で呼んでいますが、それでは心理学にとってもったいない状態です。
心理学の本来の目的は、障害や弱さを研究することだけではなく、人間の優れた働きや、人間の持っているよい働きについて研究し、
それを伸ばすことを援助する社会的働きもあったはずではないかと考えているわけです。】

このあたりの記述は、コーチングに対する金井さんの思いが感じられる部分です。

金井さんは、コーチングに対してもその有用性や可能性を認めておられます。

ついこの1月に、PHPからコーチングに関する共著も出版されています(元ラグビー日本代表監督の平尾誠二さんとの共著「型破りのコーチング」。こちらの本も大変興味ある内容です)。

また、セリグマン(マーティン・セリグマン)はポジティブ心理学の生みの親であり、
「オプティミストはなぜ成功するか」という著書において、人生には二通りの見方があるとして、
オプティミスト(楽観主義者)とペシミスト(悲観主義者)を対比させています。

「学習性無力感(learned helplessness)」という大変重要なキーワードもこの本にて紹介されています。

【人間力が高いほど、幸せ度が高いという傾向があることがわかっています。特に幸せ度が高くなることがはっきりしているのは、
「熱意」や「楽観性」「感謝」が高い人です。】

幸せの度合いが、外部要因ではなく内部要因によって変化するという研究結果です。

「熱意」も「楽観性」も「感謝」も誰かにしてもらうものではなく、ましてや環境によって左右されるものではない、自分自身が源泉であるというものです。

なんとなく幸せでないとか、どちらかと言えば不幸だと思われている方がいれば、この3点について見つめてみると何らかの変化が起こるかもしれません。

また、自分ひとりではなかなか自分自身を見つめ直すということが難しい場合があります。

そんな方は、教育コーチングの提供する、親力向上セミナー(詳しくはここをクリック)もしくは人生航海図セミナー(こちらをクリック)にご参加ください。

深く深く、自分自身のあり方を見つめることができるセミナーです。

さて、金井さんの本はまだまだ興味ある内容が続くのですが、例によってすべてを書ききることはできません。

是非とも、実際に手にとって読んでみてください。大いに知的好奇心をかきたてられることと思います。

教育コーチの徒然なる読書日記17の1

教育コーチのGです。

第17回の徒然読書日記は「人勢塾 ポジティブ心理学が人と組織を鍛える 著:金井壽宏」です。

金井さんの本の紹介はこれで2回目です。
(1回目は「働くひとのためのキャリア・デザイン」 こちらをご覧下さい→http://www.jyda.jp/blog/index.php?itemid=1301&catid=26

金井さんは神戸大学大学院経営学研究科の教授という固い肩書きをお持ちですが、その著書は大変読みやすく、一気に引き込まれてしまいます。

どこか、詩的な響きさえある文章からは、知性とともに人間的な器の大きさが伝わってきます(講演での話しぶりも、著書から受ける印象と全く同じです)。

今回ご紹介する本は、金井さんの最新刊(平成22年4月10日発行)であり、2009年に開催された「ポジティブ心理学を組織と人事に応用する」ための研究会(人勢塾・じんせいじゅく)の内容を書籍化したものです。

人勢塾の詳細については実際に本を読んでいただくとして、金井さんの生み出す知的好奇心を刺激する、それでいて詩的な記述を、いくつかご紹介したいと思います。

【LTCM(ロング・ターム・キャピタル・マネジメント)は、高度の金融理論・技術で急成長したが、1998年、自ら招いたともいえる金融大混乱の中で破綻した。
応用を考えすぎるビジネス・スクール発のファイナンスの理論が、最先端の理論を、現実の金融システムの崩壊に貢献させているのは、
知識の現実応用としては、ずいぶんにネガティブなことである。】

このLTCMに関する文章は、複雑な金融問題を一言に集約した、大変美しい(人によって受け取り方は違うと思いますが)文章であると感じました。

【回復力ないしは弾力性とは、レジリエンシーとカタカナのまま言及されることも多いが、
ネガティブな逆境、葛藤あるいはポジティブではあるが進歩、責任の増大など圧倒されてしないそうな状況に、
立ち向かい、克服し、元の状態になるまで跳ね返していく力、さらに、そのような状況に偶然遭遇するだけでなく、
自らの選択で、安定して快適なゾーンを後にして、なにか新しく未知のことに乗り出し、途中であきらめずにそれを成し遂げる力】

レジリエンスについては、教育コーチングの種々の講座においても、重要な扱いをしています。

また、つい最近、レジリエンス(わたしは、「挫折回復力」と訳しています)についての記事を個人のブログに書いたばかりなので、ちょっとしたシンクロニシティも感じています。

レジリエンスは、今後、ますます重要度が増してくるキーワードだと思います。私も、レジリエンスに関する学びをさらに深めていきたいと思っています。

(つれづれ日記はまだ続きます。この続きは今日の午後3時に)

優希に行ってきました。

たびし@連発です。

4月12日、宇都宮にある教育コーチング認定校にお邪魔しました。

その名も「yuki-win 個別総合進学塾優希/個別総合予備校優希」(⇒クリック
「優しさと希望を一人ひとりに」という教育理念からついた塾名。

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ちなみにロゴの赤い「i」の字は、松明(たいまつ)だそうです。
一人ひとりの心の松明に火をともすんだという、先生方の本気の姿勢の表れです。

教室には、先生たち一人ひとりのミッションと生徒たちへのメッセージが。

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今回のセミナーは生徒さんがメインで、保護者様は後方でお子さんを見守りながらの聴講。

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小学生から高校生までの皆さんに、
★お父さん・お母さんにコーチになってもらおう
★社会が求める人材像とは
★勉強の目的、どう生きるか
といった内容のワークショップを提供しました。

最初はシ・ン・・・、もしくはシラ・・・・というムードの子どもたち。
開始は夜の7時でしたから、勉強や部活で疲れて目がとろりんとしている子も。

でも徐々に徐々に集中力を発揮し、ワークにも積極的に取り組んでくれます。
大きな会場で、後ろからはお父さん・お母さんに見つめられ、緊張もあったと思いますが、
よく手も挙げてくれました。
「僕は、私はこう生きる!」って、力強い宣言を書いてくれました。思わず鳥肌が。。。。

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個人情報保護のため、お見せできないのが残念ですが、ほんとに、みんないい顔してるんです。

終わった後は、個別に質問に来てくれたり、サインや記念撮影を求めてくれる子も。

最後に会いに来てくれたのは高校2年生の男子。
「素晴らしい話をありがとうございました!」
と、実に気持ちのいい言葉と笑顔。
「○○大学(国立)か、○○大学(東京六大学)に行きたいんです。でも、やる気がなかなか・・・」
そう正直に言える彼、きっと合格します。そして、社会で活躍します。
いい目をしていました。

夜、各ご家庭で、どんな会話がなされたのかな・・・。
伸びたい子ども、伸びてほしいと願う親・・・目指す方向は同じはずなのに、
時にいがみあい、ぶつかり合う・・・親子コミュニケーション。

互いの思いにちょっと耳を傾け、自分の行動や言動にちょっと違いを作る、
それだけで「親子」「家族」は、とてつもない成長エネルギーになります。

パパ・ママコーチングを、お父さん・お母さんに、そして子どもたちにももっと広めたい
・・・そう強く思いました。

優希の並木代表、先生方、お父さま・お母さま、そして素晴らしい生徒さん方、
ありがとうございました。
また会いましょう!

ナカジュクに行ってきました。

たびし@小山です。

4月10日・11日、埼玉・東京に教室を展開されている
教育コーチング認定校ナカジュク(⇒クリック様にお邪魔しました。

10日は午前中板橋で、午後は越谷で保護者様対象パパ・ママコーチング講演会。
会場は2会場とも満席。
先生方の思いと保護者様方の愛情が溢れた、そんな場になりました。

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「来てよかったです」
「いっぱいヒントをいただきました。ありがとうございます」
「楽しかったです」
「親としての自信を取り戻しました」
「涙がとまんないじゃないですか・・・困ったわ(笑)」
「ナカジュクに通わせて正解でした!」
・・・お母さま方からいろんな承認の言葉をいただきました。
幸せです。

本もたくさん買っていただき、心を込めて、祈りを込めて、サインしましたよ。

翌11日は先生方の研修。

教育コーチングの技能研修ではなく、
教育コーチって何者なんだ?教育コーチという生き方って?
という研修。

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なかなかレベルの高い研修ですが、なんのなんの。
ナカジュク様の教育目標は、
「自ら考え自立する能力を養い、本人にとって最適な仕事に就かす」
です。
教室の設計から、校舎運営、授業スタイル、指導方法・・・すべてここに向かう。
カレンダーや新聞などの刊行物、連絡簿などの仕組み、合宿やスキーのイベント
など、とにかくすべてが。
志望校合格のための指導ではなく、
その目標を達成した先にある「自立」「仕事」をしっかりしっかり見据えた稀有な塾。

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もちろん先生方の研修も、日ごろからここに向かっています。
教育コーチングの基本もきっちり習得され、実践されている皆さんですから、
ヘビーな内容の研修にもがっちり取り組み、ぐい、ぐいっと前進してくださいます。

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塾長の仲野先生は、教育コーチングの認定トレーナー。

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ですから、私を呼ばなくても講演も研修もできる。
でも敢えて今回は小山という人間を使っていただいた。
うれしい!幸せです!

先生方、そして保護者の皆様方、ありがとうございました!

コチラも是非!(⇒クリック)仲野先生のブログです。

『親力』向上セミナー (広島)

広島で開催の 『親力』向上セミナーに行きました

 パパ・ママがコーチとして子どもに関わることで
 子どもの成長を引き出そうというこのセミナー
 今回は3週間で3回のセミナーでした

 ステキなお父さん、お母さんたちでした
 親として、わが子への愛情をいたるところで再確認しておられました

   なんでこの子は・・・なんだろう???
   わが子にもっと・・・になってほしい!!
   将来、困らないように・・・であって欲しい!!
   ・・・・・・・・・・
   どうしたらいいのやら??

 様々な想いを胸に参加した『親力』向上セミナー
 
      一日目を終えて一週間が経ち
      皆さんの中にいろいろな変化が起こっていた

      子どもを見る目がそれまでとはすでに違っている
      参加しているのは奥様なのに、ご主人の言葉遣いにまで変化が
      一番多かったのは参加者みなさんの「怒りといらだち」が減っていることでした

 セミナーの三日目を終えて家路につくお父さん、お母さんたちには
 とても穏・やかな笑顔をお土産にお持ち帰りいただいた(^・^)そんな気持ちになりました
 
 あの(^^)と温かいハートで帰られた時の子ども達の反応を見てみたい!!!

    そんなことを思いながら家路についた広島での『親力』向上セミナーでした
 
   

ミッション(志)と共に生きる

教育コーチのGです。

 昨晩、私の務める室(私は三重県の教育委員会に務めているのですが、一般の企業でいうと課となるでしょうか)の転入者歓迎会(飲み会)が開かれました。

 我が室には9名の新しい室員がやってきました。

 別れもあれば新たな出会いもあるのが、この時期の素晴らしいところですが、出会いについて、1年前の転入者歓迎会に話を巻き戻して、みなさんにお伝えしたいことがあります。

 2年前、現在の教育長が赴任してこられました。

 そして教育長が在職2年目(昨年)の春、私は教育長に転入者歓迎会で次のように質問しました。

 「教育長、三重県教育委員会のミッションは変更になるのですか?」

 すると教育長は「ミッションは変えません!!」と力強くお答えになりました。そして、「不易」と「流行」についてのお話をいただいたと記憶しています。

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 (昨晩の教育長とのツーショット写真)

 三重県教育委員会のミッション(教育長のミッション)は「教育委員会は子どもたちの無限の可能性を引き出し、輝く未来づくりを全力で支援します」です。

 さらに、「子どもたちが夢をもち、その実現を目指して、自ら考え行動する生きる力を育み、未来の社会づくりに貢献できるよう支援します」
     「社会教育活動を支援し、誰もがスポーツや歴史文化に親しむことができる、明るく豊かで活力あふれる社会づくりを進めます」と続きます(もちろん、諳んじています)。

 三重県教育委員会のミッションは私自身のミッションにも通じるものがあり、三重県の子どもたちの教育に携わるものとして、そのミッションに共鳴し、そのミッションの元に様々な教育施策を進めています。

 教育コーチングの母体である日本青少年育成協会のミッションは「世界の人々から尊敬され、信頼され、愛される日本人(青少年)の育成と、そこに携わるに相応しい『架橋力』を持った指導者の育成を行うことを使命とする。」です(日青協主任研究員として、もちろん、諳んじています)。

 ミッション(志と言ってもいいかもしれません)と共に生きる。爽快にして、生きがい満点の人生です。

 教育コーチングには、その本気の人生を生きている多くの仲間がいます(ミッションに生きる教育コーチングトレーナーの紹介ページはこちら→http://www.jyda.jp/coaching/lecture/index3.html)。

 この本気のトレーナー達が、教育コーチングの講座やセミナーでみなさんをお待ちしています。

 みなさんもミッション(志、生きる意味、レゾンデートル)を意識した、本気の人生に一歩踏み出してみませんか。

お互いに

久しぶりジョギングでもしようと外に出ました。
すると、雨がパラパラ。

絶妙のタイミングです。
ある意味、引き寄せの法則か。
走らなくていいや。
でももう一人の自分が言います。
せっかく着替えたし、支度した時間がもったいないよ。
ザーザーぶりになったら、即引き返すこととしよう。

小雨の中をしばらく走ると、
前から同じ様なランナーが走ってきます
あ、この雨の中、走ってるじゃん、すれ違う。
こっちももう少し走ってみよう!
すれ違うだけ。

勇気と言ったらおおげさで、
パワーをもらったと言ってしまえば何か足りない。
見知らぬランナーと行き交うだけなのですが、
ありがたかった瞬間でした。

知多半島に行ってきました☆

教育コーチのなみぞうです。

週末に知多半島の半田市にある認定校
トップ教育センター EISUゼミナール 様 
にお邪魔しました。

玄関にはドーンと看板が掲げられていました。

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先生方のコーチ認定証もこの通り!

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そして、生徒さん達の英検や数検、アルゴの
頑張りもズラリと並んで輝いていました。

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こういうのってちょっと燃えますね。。。

目的は・・・
先生方にECTP教育コーチ養成講座
受講していただくためです。

とっても正直で前向き、熱心でチャレンジ精神に
あふれた先生方。

いろいろなワークやセッションをして、学びを深めていただきました。

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チャレンジしたり、真剣に向き合ったり・・・

とことん受け容れてくれて、
ずっと応援したくなる・・・

とっても近い存在に感じました。

この視線の先に、どんな未来を見てくださったんだろう・・・

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1日とことんお付き合いいただいて
本当にありがとうございました。

先生方との出会いに感謝しています♪

久しぶりに書いてみたら・・・。

教育コーチングで多忙を乗り切(りたい!)る超介です。

新年度準備と始動で てんてこ舞い でした。それはそれで結構鍛えられ、タフな自分を感じることもできて、よいものです。
(本当は、腹立ち、逃亡したくなるような出来事に襲われ続けていました、ふう・・)

いつの間にか桜は満開、もう散りかけています。川原のネコヤナギも花を散らせて、つやつやの銀色のつぼみがボウーとしたふわふわの花(のあと?)を枝につけています。鶯もホーホケキョ、ホーホケキョとないています。

新しいこととの出会いはドキドキすることもありますが、時には不安で気持ちが一杯になって前に進めないこともあります。乗り越えることが出来れば新たな自分に出会えてうれしい、乗り越えられればよいのですが・・・・。気持ちの容量を知ることは出来た2010年の春です。

こういう時こそ、安全基地のあるなしで過ごし方がずいぶん変わる、と思うのですが、皆さんありますか?あなたの安全基地?悩んだり、落ち込んだりするとき、でも1日たてば全く違う自分に気がつく、何が違うのか、あんなに苦しんでいたのに・・・・。何をコントロールすれば不動心でいられるのか・・・。そこに気がついたとき見つかるかもしれません、安全基地。

久しぶりに原稿を書きましたが・・・・、うまくまとまりません。

おしょうさんの娘育ち日記(4月その1)

今回の日記は、

【別れ】です。

先日、ジャイアンツの木村拓也コーチが

お亡くなりになりました。

プロ野球名鑑が愛読書の娘は

彼が今年からジャイアンツのコーチに

なったことも知っていました。

生でプレイを観戦したことはありませんでしたが、

昨年のキャッチャーとしての活躍など

娘もよく知っている選手のひとりでした。

木村コーチが亡くなったことを

娘に伝えました。

わたしと年がひとつしか違わないことも。

お子さんがいることも。

伝える中で、娘の中に納得いかない点がただひとつ。

なぜ、木村拓也は亡くなってしまったのか?

病気であろうと、何であろうと、

その点が、娘の中で、理解できないようでした。

数年前、生まれてくるはずの彼女にとっての妹か弟が、

おなかの中で、その生を終えたとき、

一番はじめに気付いたのが娘でした。

その時を思い出して、いまだに泣いている娘がいます。

娘には、ひいばあちゃんが3人。祖父母が4人健在です。

まだ、通夜や葬儀に出たことはありません。

彼女が成長していく中で、

生きること・死ぬこと

を考えるときがこれから数多くあると思います。

出会いがあり、別れがあります。

それをいっぱい娘には感じてほしいと思います。

最後に、一野球ファンとして、

木村選手・コーチのご冥福をお祈りいたします。