日本教育心理学会

みなさん、こんにちは。 教育コーチのいっすぅぃ~です。
標題にあるように、『日本教育心理学会』です。この連休。
場所は、数年前「日本教育コーチング大賞」を開催した、由緒ある「名古屋国際会議場」です。
私はポスター発表で発表もします。
おそらくは、皆さんにもご協力いただいたであろう「ビリーフ」について、です。
『教える立場にある人の「ビリーフ」比較-コーチングの影響をめぐって-』
psychology
素晴らしいエビデンスを示すことができました。
これだと、見えにくいでしょ?!
発表は10月9日(月)14時からです。 ぜひ、応援に来て下さい :mrgreen:
Honesty is my policy! いっすぅぃ~でした。
 

アクティブラーニングに必要なもの

皆さま、こんばんは。公立高校現職教員であり、大学院生、教育コーチのいっすぅぃ~です。
昨日は、大阪に出かけて来ました。
『アクティブラーニング型授業 高校と大学による事例報告会』に参加してきました。
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関西大学の森朋子先生が仕切っているということもあり、「反転授業」や「内化と外化の往還」ということがキーワードになっていました。
その中でも、特に驚いたというか、やっとここに戻ってきたな、と感じたことがありました。きっと、教育コーチングのすすめるアクティブラーニング型授業のことをご存知の皆さんは、当たり前だよな、と察しられると思います。
が、それが、今、アクティブラーニング型の授業をするうえで問題になっていること、と紹介されていました。
それは、
授業における安心・安全な場つくり、
生徒が自分の意志で思い思いに動き出してくるからこその授業者としての綱とり、
だというのです。
例えば、溝上先生のお話しの内容からであれば、
溝上慎一先生のホームページ 2017年9月30日にある「✓当日の溝上の総括講演資料はこちら」から見てみてください。スライドNo.23-27がそのことについてのものでした。
他にも、[予習の仕方]が[深い学習アプローチ]に繋がること、
[AL外化]と[気づき]や[内化]は分けられない、
ということに、ますます研究の楽しみを感じ、触手が刺激されました。
まだまだ深く掘り下げていくことがある。わくわくしています。
Honesty is my policy!  いっすぅぃ~でした。

第二次反抗期

皆さま、こんにちは。 三重大学大学院生・教育コーチのいっすぅぃ〜です。
 ちょうど1年ぐらい前の授業のことです。「常識」を覆される経験をしました:roll:
ってことで、今日の投稿は「アクティブラーニング」として。
教育コーチングを学んでいらっしゃる皆さんは、いろいろと繋がるところを見つけられるかもしれません。
で、その「常識」を覆すもの。それは『第2次反抗期』のこと。「第2次反抗期は日本だけの概念だ」ということです。そのことを、教育心理学の授業で知りました。確かに、心理学辞典によると、その概念自体が載っていないものもあり、日本独自のもののようです。
 その時に私がした質問。
【尾崎豊はどうしてああなったんだろう?】
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 人は、権利主義的な中で育つと、その力への抗いを強めるようです。と考えると、彼はそのような家庭環境で育ったのかもしれません。
というのが、教授のお答えでした。
 その後もいろいろと考えていました。
尾崎ファンの私は彼のライブにも何度か言っているし、いくつかのエピソードも知っています。それらを思い出してみても、親が高圧的で権利主義的という話しは聞いたことが思い当たりません。
 で、原点に戻ったら、なんとくすっきりしたんです:**:
やはり、学校というシステムだったのかな、と。
もしかしたら、愛情の多い親と学校の間に確執のようなものがあったのかもしれない。
 最近の若者は反抗をしない、なんて言葉も聞きますが、「それが本来の姿」と聞くとどう思いますか?
Honesty is my policy! いっすぅぃ〜でいた。

失敗マンダラへの道

皆さん、こんにちは。大学院生の教育コーチいっすぅぃ〜です。

 今日は、昨日の続き:!!: 会いたいかった先生に会うことができた、というお話です。

 先生のお名前は中川正。地理を研究されている先生でした。私の大好きなニュー・オーリンズの近くにあるバトンルージュにある「ルイジアナ州立大学」でも、長い間研究を続けていらっしゃったようです。 1時間ほどのお時間をいただけました。その中には、本では知れないことも沢山うかがうことができました。

 そもそも、このような研究をしてみようと考えられたのは、各大学で「アクティブラーニング」を推進している先生方の専門分野が様々だったと、いうことがあるようでした。 しかし、これも逆転の発想の発端になったようで、「授業を良くしたいという思いは同じ」ということから何かできるだろう、とも考えられていたようです。 そんな折、先生の頭に浮かんだのは『失敗学』という学問もあり、お互いの学びを深めていくことができるんじゃないだろうか、というお考えに至ったようです。

 その研究から、昨日もご紹介した『アクティブラーニング失敗事例 ハンドブック』『インターンシップ失敗事例ミニハンドブック』、また溝上慎一先生が監修された「アクティブラーニング・シリーズ」の第7巻に繋がるわけです。
 この『失敗学から学ぶ大学教育改革 : 中部圏の地域・産業界との連携を通した教育改革力の強化』(中川, 正; 亀倉, 正彦; 成田, 暢彦; 須藤, 智; 川島, 一晃 大学教育学会誌. 2014, 36(2), p. 30-33.)はたいへん示唆に富んだものとなっています。

 面白いこともうかがいました。この研究を通して研究分野の違う先生方がお話を重ね、「こういう風にしていくといいね」と考えたことが、教育(心理)学の分野の先生には、「そうです。そこにはこんな先行研究やエビデンスがあります」といった教えを受けることができた、ということでした。それぞれに各々の叡智があり、またそこに深みを増していく、そんなことを実感をもって知りました:**:

 中川先生の考える「授業論」「授業者」といったお話もうかがうことができ、充実した1時間となりました。中川先生、ありがとうございました。 また、学びに感謝です:heart:

Honesty is my policy!
いっすぅぃ〜でした。

失敗マンダラ

皆さん、こんにちは。大学院生の教育コーチいっすぅぃ〜です。

 先週、大学院に入学して探していた人、その方にお会いしてお話しすることができました。
そのお相手は『アクティブラーニング失敗事例 ハンドブック』を作成した先生。

 昨年の4月、入学して何をしたいか、の答えは「コーチングのエビデンスをとる」は当たり前だったのですが、他にも「第2言語習得理論を学ぶ」や「アクティブラーニングについての知見を深める」でした。そんな時、以前から目に留めていた「アクティブラーニングの<失敗マンダラ>」。その研究の切り口が斬新だなと感じ、お話をうかがいたいなと思い、また自分自身の研究について何かアドバイスの様なものをいただけないかと思っていました。

 そんなこともあり、入学してから、「どの先生が関わっているかご存知ですか?会ってお話をうかがいたいのです」と様々な先生にお尋ねをしました。ですが、会う先生尋ねる先生は、「知らないなぁ」「きっと○○へ行けば、分かるかなぁ」といったお答えばかり。研究者って同じ大学でも分野外のことは分からないもんなんだなぁ、総合大学ってほんとにいろんな分野があり、自身の勤める大学であっても知らないことが多いんだろうなぁ」なんて感じ、そのうち会えるかな、と忘れかけていたことでした8-)

 2月の頭に、親身にしてくださっている先生が『協同学習と動機づけ研究会』というものを立ち上げ、そこへ参加したときのことです。そこへ参加した先生にも、「ご存じないですか?」と訊いてみました。すると、「中川正先生だわ」と、お名前と所属をばっちり教えていただけたのです。

 あとは、この<所属大学の学生>という身分もあり、お約束をとることができ、お話をうかがうことができました:heart:

ここまでで、結構長くなりましたね。
ってことで、続きは明日:!!:

Honesty is my policy!
いっすぅぃ〜でした。

2本、どうだ!

 皆さま、おはようございます。 授業のことで頭がいっぱいになる、教育コーチのいっすぅぃ〜です。

新年から、皆さまの思考を進めるであろう動画を2本、ご紹介します。

 1つ目は、もう既にご存知かもしれませんが、『ボウリング・フォー・コロンバイン』や『シッコ』など、アメリカの社会的問題を斬り続ける、マイケル・ムーア氏が監督した『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』というなんともおっかないタイトルのドキュメンタリー映画からの映像です。 映画は2015年にアメリカで公開されています。

「フィンランドの教育」
アメリカの教育、それに追随している日本の教育にとって学ぶことが。

 2つ目は、アクティブラーニング型の授業をする我々に、大いに参考になるものです。 ある研修会で、友人の先生が「私にとっての【アクティブラーニング型授業】はこれです」と紹介されていたものです。
その方や私は英語の教員ですので、「英語の使い手となる」というのは大きな目標となります。 まさに、これはその点を突いたものです。

「へんしんバイク」

 ではでは、今年も大いに学びあっていきましょう:heart:

 Honesty is my policy! いっすぅぃ〜でした。

きみの友達 You've got a friend

 皆さま、こんにちは。 教育コーチのいっすぃ〜です。

 日本青少年育成協会といえば:!!: この日曜日(10月23日)に『教育コーチングをベースとしたアクティブラーニング実践フォーラム』を京都大学にて開催いたしました。
ご来場いただきました方々、ありがとうございました。 皆さまのご協力、お心遣いもあり、すばらしい催しとすることができました。
本来なら、ここで、こんな内容で・・・なんてすべきところかもしれませんが、今日は、私は私なりに。
総括は、どなたかお願いね8-)

 今回は、その中でもお話をする機会をいただいたのですが、セミナーのトレーナーとして、授業のティーチャーとして、参加したときのお話しを、私なりに。

 セミナーや授業の導入では、【自己紹介】というものを行うのですが、このことがその後のことに大きく影響をしてくると思っているのです。
このものの数分にどうやって<ラポール>を作り上げるのか。 <ラポール>ですから、心と心の架け橋。安心安全な場つくりなんですね。

私の大好きな曲の1つに “You’ve got a friend” という曲があります。
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  ♪あなたが落ち込んだとき、誰かが必要なら、
   私の名前を呼べばいいから。いつでもくるから。
   私はあなたの友人なのよ♪
と歌います。

 <名前を呼ぶ>ということにはとても多くのことが隠されていると思うのです。

名前を呼べば来てくれる「友人」がいる。 名前を呼んでいい「友人」がいる。 「名前を呼んでくれる人」がいる。 「だからこそ私はここにいる」。

承認して、承認されている。 生かし生かされてるんです:oops:

授業の冒頭に、いつも私がみんなを呼ぶ。 誰かが私の名前を呼ぶ。 生徒同士が生徒同士で名前を呼ぶ。
そして、授業の場が変わる。 景色が変わる。

 今回のこの記事はいっすぅぃ〜カテゴリーに入れずにアクティブラーニングのカテゴリーに入れている。 それはそのような理由からです:wink:

  Honesty is my policy. いっすぅぃ〜でした。

「おいしいところ」を奪ってはいないか

 皆さま、おはようございます。 大学院生の教育コーチ、いっすぅぃ〜です。
現在、各学校では「教育実習」の期間にしているところが多いですね。この大学4年生というと、私が担任をした生徒たちになります。ということで昨日、教育実習生の授業、また別の先生方の授業を見せていただく機会をえました。

 懐かしい面々に出会うことができ、また成長ぶりもうかがえ、まずは本当に嬉しかったです。私のことを覚えていてくれただけでなく、私の授業も覚えていてくれました。そう、あの栄えある「全国教育コーチングフェスティバル2012 教育コーチング実践成果コンクール(教育コーチング大賞) 個人部門 最優秀賞」をいただいた時に使用したもの、インタビューに答えてくれていた生徒も教育実習生の1人でした:heart:

 さて、今日のブログは、授業を見て気づいたことを、ぜひ皆さんと共有したいなと考えたからです。

 授業をみていると、プリントの答えを解説しながら板書していく授業、教科書のポイントを板書していく授業、が多いですね。ほとんどがと言ってもいいくらいです。で、ふと気づいたわけです。

 「おいしいところ」を奪ってはいないか:**:と。

 プリントに答えを入れていくプロセス、教科書をノートにまとめるプロセス、ポイントを把握して整理するプロセス、それらこそが学びであって、いわゆる【足場】をつくる作業:!!:
 このプロセスを奪ってはいないか、と。

 このプロセスが楽しいと思えるのが良い授業、この【足場】を自身のものとしてそこからジャンプするもう一つ別の楽しいプロセスを提供しているのが良い授業、とすると、どんな可能があるか。

 しっかりと語り、私が帰宅したのは12時45分:wink:
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 みんないい先生になって欲しいなぁ。

新年度の一歩

 皆さん、こんにちは。新年度になりましたね。 
「明けましておめでとうございます」とでも言うべきところでしょうか(笑) 
この4月から大学院生になった教育コーチのいっすぅぃ〜です。

 巷に、アクティブラーニング型授業の<やり方>に関心が集まり、「そもそも」が忘れられているからでしょうか。 
少し前から、「アクティブ・ラーニングの根源的な目標は、『アクティブ・ラーナー』を育てることだ、と強調して言われるようになりましたね。
 でも、まぁ、これは当たり前のこと。 教育コーチングをベースとした「アクティブラーニング実践講座」に参加された方なら、何を今更、とさえ感じていることでしょう。

 教育コーチングの目的は、執者(たぬき)を育てることですから:!!:

 これこそが、アクティブ・ラーニングのベースに教育コーチングがある<真骨頂>だと捉えています。

 さて、この新年度授業から、どんな授業をやろうかなぁ〜、なんて考えています。
特には「学習目標・指導方法・評価のあり方」のますますの一体化を図りたい、と企んでいます。
 この評価、特に形成的評価(学習のプロセスで行われる評価)には、これまでリフレクション・シートを使っていたんだけれど、より進化したものにしたいな、と。で、リフレクション・シート(改訂版)を作成もしました。
 このリフレクション・シートが充実していれば、授業者の私にもより鋭いフィードバック、生徒たちの学習にもより良いフィードバック、そして承認ができるんですものね。 
これまでの授業でのリフレクション・シートは、本当に楽しく、私の授業力を上げてくれたと感じています。 
だからこその改訂:heart: 進化の、意味のある一歩を踏み出しました8-)

相互ノートチェック

 皆さま、こんにちは。三重県の公立高校で教員をしている教育コーチのいっすぅぃ〜です。
三重県では明日が高校入試。 一方、高校では最後の試験を終え、学年成績をという時期です。
皆さまのところではいかがでしょうか。

 「アクティブラーニング」では評価/ルーブリックを生徒/受講者が理解する、つまりは目標を見定めることが重要となります。ということは、それらを最初に提示しておくことが要だということです。
 その観点に立った提出物(今回の場合はノート)のチェック方法を紹介します。

 まずは以下を板書してください。 もちろんA/B/Cは最初の授業で知らしておく必要があるでしょう。
ちなみに私の勤める高校では、ノートに「英文とその和訳」は必ずという取り決めがありました。よって、以下のような基準としました。

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 < 相互ノートチェック > 教科書該当範囲 p.○○ 〜 p.○○

A::Bにプラスして、授業の板書、自分で調べたことが書いてある
      プラス部分が5つ以上ある→A+
      少しはある→A−
B:本文書写とその和訳が書いてある
C:未完成の部分がある
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 そして手順は以下のように進めます。
 1. グループの中央にAさんのノートを置く
 2. グループのメンバーが意見を出し合う
 3. 「Aさんのノートの評価は[A/B/C]です」と合意を形成
 4. Aさんは不服があれば説明をする、なければその評価となる
 5. Aさんが「私のノートの評価は[A/B/C]です」と言う。

 これで、授業者も生徒自身も周りの生徒も納得のいく評価ができます。 そしてまた、「次はAを目指すの?Bを目指すの?」と確認を取るだけで、その生徒がどのように授業に臨もうとしているか、ノートというものをどう見ているか、授業をどう見ているか、が分かる糸口やその生徒のやる気アップにつながるキッカケがつかめます。

 皆さまのご意見もお聞かせください。