小さなコーチングの積み重ねが・・6

○教育コーチング実践中のそら@内藤です。

○さて、A君は家庭学習をやってきたでしょうか。

 A君に朝、会いました。

 私 「今日は、どうだった?」
 A君「・・・」(あっ!!、しまったという表情)
 私 「そうか、できなかったんだ。原因は何だったの?」
 A君「昨日は、バテバテで・・」
 私 「そうか。バテバテだったんだ」
 A君「うん、具合悪くて・・、1日ダメだった」
 私 (本当にそうなのか?という判断がフツフツ湧いてきそうになりながら・・
    それは、ちょっと、脇に置いておいて・・)
 私 「そうだったんだ。
    で、今日はどうなる予定?」
 A君「今日は、絶対大丈夫」
 私 「そうか、大丈夫なんだ」
 A君「今日は、テレビより先にやっちゃう」
 私 「うん、楽しみにしているね」

○コーチングのコミュニケーション1回で、行動が変わることもあれば
 変わらないこともあります。
 でも、いつか自分の頑張りたいように頑張り始める!
 そんな思いを持ち続けることが
 生徒との信頼関係の橋を架けることになるのでしょうね。

 明日が楽しみですが、
 もし、彼がやってこなくても、また話題にできます。

小さなコーチングの積み重ねが・・5

○教育コーチング実践中のそら@内藤です。

○授業の中のちょっとしたコーチングの例です。

 家庭学習ができない生徒っていますよね。

 そんなとき、以前の私は、
 どうしてやらなかったんだ!と責めたり
 家庭学習の大切さを説いたり
 ちゃんとやれよ!と強引に約束させたりしていました。

 先日の授業中でのことです。
 
 私 「A君は、どうしたいって思っているの」
 A君「ちゃんとやりたいなあって思っている」
 私 「ちゃんとやりたいって思ってるんだ。
    で、今日やってこれなかった原因は何だったの」
 A君「・・うう、わかんない」
 私 「そうか、わからないんだ。
    で、もし君がちゃんと家庭学習をやるようになっているとしたら
    何が変わっていると思う?」
 A君「何が変わっている?  ・・・・・・ううう、精神年齢・・」
 他の生徒(笑・・・)

 (私も、面白いこと言うなあと思いながらも、笑ったりしません。
  真面目に受け止めます。)

 私 「へえ、精神年齢なんだ。今の君は何歳なの」
 A君「・・・5歳」
 私 「5歳なんだ、で、何歳になったらできるの」
 A君「みんなと同じくらい・・13歳かな」
 私 「ふうん、13歳か。13歳になった君は、何が変わるの?」
 A君「う・・、家に帰るとすぐテレビを見ないで、取りかかっている」
 私 「そうか、そうなるんだ」
 A君「うん、そうなる」
 
 他の生徒も、ヘェっていう顔をして聞いています。
 
 A君が、本当に家庭学習をやってくるかどうかは、まだわかりません。
 もし、彼がやってくればそれは自分の意志でやってきたことになります。
 私は、それを楽しみに待っていることが出来ます。
 仮にやってこなくても、またそのことを話題にできます。

 もし、強引に約束させていたら、
 あいつ、ちゃんとやってくるだろうかと疑ったり、
 もしやってこなかったら今度はどう責めてやろうと考えているはずです。
 
 少なくとも、私はA君との関係をこれからも大事にできます。
 コーチングは、生徒との関係を良質にするなあと思っています。

変わる

「教育コーチング」による自身の変化を自覚している超介です。

レッドロビンの赤かった若葉はその赤みを薄くし、紫がかった濃いグリーン色に変わりました(日陰のロビンはまだ赤い芽をつけています)。花が雲のように咲きほこり、枝を隠していた桜、その桜も今は若葉をすぎた青々とした葉で覆われています。

この1年間、自分の課題として「一緒にいる」を心がけてきました。仲間と「一緒にいる」、上司と部下と「一緒にいる」、会議で皆と「一緒にいる」、研修で「一緒にいる」・・・そんな過程で得たものは「ブレない自分」と「未来の自分と一緒にいる→なりたい自分になれる」です。

そのことをECTPの講座で発表しました。また、メニューをこなしていく中で、トレーナー、受講生の皆さんからFB(フィードバック)をもらいました。「超介さん、・が見えますよ。」と、見える姿をそのまま教えてもらうのです。自分では見えていない(意識できていない)姿を教えてもらいます。

そこから、自分の課題を見つけました。それは「信頼」です。自分に対する「信頼」、相手に対する「信頼」、これらを通じての「教育コーチング」に対する「信頼」。ここを深く掘り下げ(?)ればもっと力強いコーチング、ファシリテーションができるように思えたのです。

たぶん、それらはたくさんの人と関係を作りあうなかで深まっていくのかな、と。4月26日の東京の講座でそんな財産をもらいました。

その翌日、神戸空港近くの式場へ姪の結婚式に行きました。久しぶりに親戚の人たちに出会い、また新しい人たちとも知り合いになりました。新しい人だけでなく、懐かしい人たちともさらに、よい関係を作り上げていけそうな気がしました。

神戸空港の先端の式場に、若々しい新たな夫婦とその親族がいて、ガラスの向こうに瀬戸内海、さらに奥まって明石大橋が見えていました。幸せをたくさんいただきました。

対応

いっすぅぃ・です。

大人だから、経験値が高いから、色んな対応方法を知っている、
はずなんですよね。

いや、だからこそ、きっと、色んな対応が出来るんだろう、って思うんだけど。。。

娘の琉里子、ここのところ言葉使いが悪いんです。
「ば・か」ってのを直ぐに使ってしまう。

真正面に受けてばかりで、
「そんなこと言っちゃだめ」「バカって言う方が馬鹿だわ」「馬鹿で結構・」
どう対応していこう、嫌だなぁ、なんて思っていたら。

お兄ちゃんの琉太朗が「ばかって言ってくれてありがとう・」

私にしてみたら?です。
?でしかありません。
きっと、妹も?でしかなかったのでしょう。
で、しかし。 その後。 “ニタ・”って、微笑み。
なんどか同じやり取りをして、笑いあっていました。
どこで学んできたんだか。。。

いつもそれじゃあダメかもだけど、ま、今日のところはよしとするか。

板橋で

あるくです。

昨日東京で、
初級実践編を開催しました。

会場は、板橋にある「ナカジュク」板橋教室。
20090427-Image045.jpg

下町のにぎやかな商店街の中にある、
清潔で、明るくて、広々とした空間です。
とっても居心地がいい。

ナカジュクさんは、
教育コーチングの認定校でもあります。
20090427-Image044-2.jpg

塾長の仲野先生にはお会いするたびに、
ニコニコ笑顔から元気をいただいています。
ありがとうございます!

今回の講座には、
今年教員採用試験を受けるという大学生が
2人来てくれました。
20090427-Image048.jpg

若い人からもパワーをいただいた一日でした!

壁にぶつかる(その後)

「教育コーチング」のセミナーを6月14日に開催予定している超介です。

3月下旬に投稿した「火事」跡には青々と草がはえ、焼け焦げ跡はほとんど見えないほどです。焼けなかったところはそのまま枯れ草で覆われていますが、焼けたあとのほうが若い草が大きく伸びていました。

小学3年生の男の子がわがままをいって、前週の約束をまもりません。約束をたがえたことを注意して守らせます。頑固に彼は拒否しますが、ここは負けてはならぬと、許しません。

頬をふくらませて不満をあらわし、うろうろします。で、うろうろはしましたが、彼はしぶしぶ、我慢して約束を守ります。「お、これで、一つクリアしたな」と。ここで関係を壊してしまうような行動を彼がくりだせば、私の負け。どきどきものでした。毎回、これはいけるかな、とぎりぎりの負荷をかけます。負けるときも結構あります。

大人でも、失敗した後、再スタートし、新たなよりよい位置に立つことができます。人に反省を求めるときには相手が了解できるところまで傾聴したり、時には激しく想いをぶつけたりして、立ち位置を確かめます。

相手が了解できるところまでいかず、こちらがあきらめ、途中で追いかけを放棄して「もういいや」と逃げ出してしまう。たとえば、上司にその癖がつくと、もう彼の部下は変われません。

でも、追いかけて、「ああ、あなたはそこに居るのか」とわかるとその場所に、的確な質問/傾聴/承認を繰り返すことができて、そして、前に進めるように思うのです。

忙しいと、ついつい間に合わせと妥協の関係に終始してしまいます。でも、いつまででもそれでは進化がありません。

どのような人間関係が作れるのかも、自分次第であると思い始めました。

だから素晴らしい

19日(日)、市ヶ谷の私学会館において開催された「全日本私塾教育ネットワーク『全国塾長・職員研修大会』に、社員3人と共に参加してきた。日青協の教育コーチ仲間の「ナカジュク」中野代表にお誘いいただいて参加させていただいた。

初めは楽しく「アイスブレイク」から始まったが、何と言っても目玉は木下晴弘先生の講演。文研グループでは毎年職員研修として、木下先生の講演のビデオを観せているが、LIVEで木下先生のお話を聞いたことがあるのは、文研グループでは私一人。だからぜひ職員に聞いてもらいたかったし、職員達も「なま木下先生」(失礼)を観られるとあってとても楽しみにしている様子だった。

木下先生の講演が始まった、「大不況下の塾経営・学習塾・教育の原点を再考する・」。今こそ我々は本当の教育の原点を見つめ、意味ある仕事をすることで生き残っていかねばならない。

木下先生のお得意分野の感動によるモチベーションアップの分析から、塾の営業活動、具体的には入塾説明会の鉄則3条や、教科ごとの指導の心得・工夫などのお話。そしてやはり感動編。我々教育関係者にとっては心の核心に迫る鈴木秀子先生の「結婚式」。

多くの参加者が涙を拭いている。今回の話はしっかりと裏づけのある理論的な部分も多く説得力もあったが、やはり人の心を動かされることで、それが自分の中にしっかり定着する。話術も素晴らしくぐいぐい引き込まれる。我々の仕事の重さと素晴らしさを再認識させていただいた。

研修終了後、懇親会で木下先生と久しぶりに再会、お話をさせていただいた。あれだけの感動を私達に与えていただいたにもかかわらず、いつもいつも謙虚に接していただき、こちらこそ本当に頭が下がる。一緒に参加させていただいた文研の職員を紹介させていただき楽しい懇親会は終わった。

また新しい気持ちと、目標と、覚悟をしっかりと打ち立てられた一日だった。『だから我々の仕事は素晴らしい』と強く再認識させていただいた一日だった。木下先生ありがとうございました。そして、今回参加させていただいた「ナカジュク」の中野代表、ありがとうございました。またコーチング研修楽しくご一緒させてください。充実した一日だった。

「勉強ばかりさせたくない」

かぽねです。

今日は珍しい面談がありました。
勉強ばっかりやらせたくないという相談です。

高1の息子が生徒として通ってくれています。
その生徒は私立大学附属の高校なのですが、
「検事になりたい」という思いから、「京大を目指す」
と言ってほぼ毎日、校に来てくれています。
そんなお母さんとの面談です。

母「毎日、こちらに来ていますが本当に京大に行けますか?私には今までの彼の行動から中途半端に終わってしまうように思います。そうであれば難しいことを目指さずに、今は今しかできないクラブなどをやってほしい」

かぽね「お母さんは最終どんな人になってもらいたいのですか?」

母「本人がやりたいのなら、検事になってほしい。でも
 今のままなら絶対無理です。息子にもそう伝えた。そしたら息子の可能性を否定するなと言われた。でもこのままでいけるはずがない。考えが甘いのが許せない」

かぽね「絶対無理とおっしゃいましたが、本当に絶対無理ですか?」

母「・・・」
母「無理ではないです。でもいつまでに何をする、どこまでにどれくらいの偏差値が必要かは彼に教えて、それをクリアしていかないとだめ。」

かぽね「なにか私にできることありますか?」

母「まずテストを受けさせて現状を把握させてください。
そしてその先の計画を立ててください。」

かぽね「現状を把握して、計画をたてて、そのとおりに
彼がやればどうなると思いますか?」

母「合格すると思います。でも途中で投げ出すと思います。」

かぽね「今までずっと彼を見てこられて、彼が投げだすだろうと思われるのは理解できます。でもその彼が投げださずに最後までやりきるためには、何が必要ですか?」

母「息子は素直で、人の意見をよく聞きます。流されやすいとも言えますが。今はこの校の友達からの影響が強いと思います。お友達やコーチから何かアドバイスいただければと思います」

こんな会話の中から
?仝従?の学力を判定するテストを実施すた
??同じ高1の生徒たちと合同でコーチングセッションをする

ことが決まりました。お母さまも最後は
「よろしくお願いします。私は健康管理と焦らず信じて待つことをする」とすがすがしい表情で帰って行かれました。

子を思う親の悩みは千差万別ですが、子どもに幸せになってほしい、そのためについつい先回りしていろんな事を言ってしまう。結果子どもとの距離が開く。

今日は一緒に親の難しさ、親の大変さを感じることが
できました。

壁にぶつかる

「教育コーチング」をつかい悪戦苦闘人生の超介です。

壁にぶつかることはよくある。

彼がぶつかっているのは勉強の壁だ。
壁にぶつかっても、倒れても、時間はかかるけれども手をついて起き上がる。
でもまた、倒れて、またふらふらしながら起き上がる。
必死でやっているわけではなく、ただそれが当たり前のように繰り返している。
そのように勉強の壁にぶつかり続けている小学4年生がいる。
私は彼を尊敬する。

思考の壁にぶつかる中年の男がいる。
彼は今、概念のかたまり、否定のサングラスで世の中を見る。
彼の周囲で起きる事象は彼にとってはすべて自分を責める波動に見える。
受け止めた波動を悪意の波動で周囲に撒き散らす。
たった一度サングラスをはずせば世界は違って見えるはず、
私は、そう信じて彼の波動を受け止める。

心の壁にぶつかる私がいる。
日常で感じる無力感やら、感情の振れの底に何があるかを探す。
人に指摘されたことに落ち込み、前を向いて歩いてきたと思っていたら、
一歩も前に進めていなかったと感じてしまう、そのときの心の底にある壁。
その向こうに何があるかを探す。
壁の向こうにふわふわした頼りない白いものがある(たぶん)。
意識のピンセットを研ぎ澄まし、そいつをつまみ日の下にひきづりだしてやる!

壁にぶちあたっている人たち、彼らが壁を乗り越える、潜り抜けるために
「教育コーチング」は有効な武器になる。