コーチの立場と視点から(3)

超介です。

 クライアントが安心して自己の内面と向かい合えるように、コーチはクライアントと一緒にいるようにします。全ての会話、対話をそのようにする必要はないのですが、ここぞという時には、コーチはクライアントと一緒にいて彼、彼女が語れるようにします。

 語ることができないとき、それをクライアントは意識していないほうが多いと思いますが、邪魔するものがあります。コーチングを習い始めた時は、その邪魔するものに付き合ってしまってダラダラと時間が経過することがあり、深まらないな、と反省することがありました。クライアントへフィードバックがうまくできていなかったのです。

 的確なフィードバックは問題をクライアントの思っても見なかった視点から、解決することがあります。

 私がクライアントとして、ある人にコーチングを受けていた時です。「ある人間関係において、嫌だなと感じること」について話をしていました。コーチは、その話を傾聴したあと「あなたの、(相手に対する)深い愛情を感じます」と言ってくれたのです。私はそれを聞いて、はっとして大切な人間関係であることに気がついて、その「嫌だな」と思っていることについて、ただしく受け止め、自分が対処できることに気がついたのです。コーチの的確なフィードバックはクライアントが見えていない部分、気がついていない部分を指摘することがあって、それが新たな問題の捉え方をクライアントにさせることがあるのです。

 それから、そのように、コーチは興味と関心をもってクライアントの言葉を受け止めて、承認して、時にkey wordを繰り返したり、フィードバックを返したりしていると、なんというかクライアントの心がポンと開いたように感じるときがあります。そしてそのときにつながりのようなものを感じて、より深くクライアントを理解したように思えるのです。

  普段の会話でも、時に心がつながったとおもえるときがあります。コーチングは、それの起こる確率を高めることができるのです。こういうときにコーチングをやっていてよかったと感じます。

2 thoughts on “コーチの立場と視点から(3)”

  1. キヨシです。
    頭で理解することと。
    心で通じ合うこと。
    とても大事な感覚ですね。

  2. キヨシさん
    コーチングを学んでから、より
    心で通じ合う感覚
    を深めていけている感じがします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です