サバイバル(その2)

 我が家の小さな庭で初めてセミの抜け殻を見つけました。庭といっても敷地の北西隅の2,3畳ほどの土地です。そこには13年ほど前に植えた椿の木、もみじ、7年ほど前に植えたイチョウ、5年ほど前に丹波から持ち帰ったサンショの木、そしてどこからか飛んできたのか、鳥に運ばれてきたのかヒイラギと大人の腕ほどに育った広葉樹(名前は調べていません)があります。null

 今年はセミがたくさんいるような気がします。最近虫が少なくなったなあ、と感じていましたが、今夏のセミはそうでもないようですね。小さな私の自宅の庭でも初めての羽化の証拠を見ることができました。ほんの少しの土地の小さな木にセミが卵を産み、幼虫が地中に下りて、数年たって地上に現れ羽化したのです。命の循環を感じました。

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 「カールロジャーズ入門 自分が自分になるということ」(諸富祥彦 星雲社)という本を読みました。その中に「自分が”自分”になるということ(第2章)」があります。この30ページほどの部分は私にとってのサバイバルの術となる内容でした。その章の内容の見出しを一部書き出しますと次のようです。null

 現代人の自分喪失のプロセス/自分探しの時代/自分らしく生きるための心理学/自らの実感を頼りに生きるべし/人は、他者との関係において初めて自分自身になれる/私の気づき体験/人は他者との関係において初めてひとりになれる/・・・・・・/心のメッセージを聴く/クライエントのクライエント、生きているそれ/自分自身になる瞬間/・・・・・・・  

 ここに書いてあるのは知識ですが、現代人がとらわれがちな迷いの、大渦にのまれているときの、生きるための、少なくともガイド(理論)にはなると思いました。もちろん、その具体化、実践がコーチングであり、カウンセリングであるのですが。

 人が成長する瞬間の実感(つまり自分が成長したと思える実感)そして、その構造がわか
るのです。セミが殻を脱いで変身するように、次のステップに移りサバイバルしていく術の理論です
  
 人の心が見える神の視点があれば、この時代は、現実の戦場以上に荒涼とした風景に見えるのではないでしょうか。世界で1年間に自死する人は100万人以上、戦争で死ぬ人以上の人が自死しているのですから。

 生き残っていくサバイバルとしての術がもっと公開、提示されるべきかと。

2 thoughts on “サバイバル(その2)”

  1. キヨシです。
    生きることは決して当たり前でもなく、
    やはり、生かされているのでしょうか。
    ただ、生きる気持ちを持たないと
    生き残る術も手に入らないですね。

  2. そら@内藤です。
    ロジャーズ先生が
    築いてくれたことは
    コーチングの中にも
    しっかりと生きていますよね。
    この本、読んでみます。

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