わかるということ(2)

「わかる力」を阻害する一要因を考える教育コーチの超介です。

 学習指導をしていて、「なぜ、きちんと学べるこの子の成績がこんなに悪いのだろう?」と思うことがあります。保護者と面談をしてそのことをお伝えすると、よく出てくるのが「いじめ」です。子どもたちが学ぶ場において、のびのびと学習できない状況であるなら成績が良くなるはずはありません。

 「認知コスト」というようですが、いじめられることが気になって、どうやり過ごすか、耐えるかにエネルギーを使って、課題に集中できないのです。成績が悪くなるのは、すごく当然です。脳の回路をいじめ回避のためにフル回転するのですから。大人だって、職場でいやな上司、同僚、あるいは厳しい評価にさらされた時、それらをどうやり過ごすかにエネルギーを使ってしまいへとへとになり、その人らしい仕事ができない、創造的になれないこと、理解できますよね。

 この「認知コスト」は人によって違います。人の言葉に大変敏感に反応してしまう人もいます。そうでない人もいます。(私も「認知コスト」が大きいタイプでした。この頃はしたたかになって・・・。)「わかる力」はもちろん「認知コスト」をかけないほうが大きくなります。ストレスがたまるとやる気がでない、前向きになれないですから。

たとえば「いじめ」がないようにすること、怖い上司がいない職場等の環境整備ができれば「わかる力」は伸長するのですが、でもそのような理想的な環境はつねには望めません。個人の耐性にも違いがあります。

 ではどうすれば「認知コスト」を下げることができるのでしょうか?

たとえば

環境を変える→環境を認識している自分を変える→考え方を変える→「認知コスト」を払っている自分に気がつく→具体的な行動に気がつく→・・・・・・

「教育コーチング」はこのような流れを支援することができます。時間はかかりますが、でも「いじめ」を受ける側、行う側に分けて、理屈をつけて説得して・・・・、というだけでは状況は改善しにくいのではないでしょうか?

2 thoughts on “わかるということ(2)”

  1. 教育コーチのキヨシです。
    何かを阻害しているものは、心を
    開くところから始めないと分からないですね。

  2. 教育コーチのGUTS!です。
    「未来と自分は変えられる」ですよね。
    それは気づくだけではなくて「行動」して
    はじめて確信できることですね。

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