稲刈りについて

 9月3日、金曜日の夜に松山を出発、夜中に丹波市の実家着、土曜日と、日曜日に刈り取り作業を行いました。昨年よりも暑かったせいでしょうか稲の生育は良かったようです。が、両親は82歳、81歳この暑さのなかで2か所の田(もう1か所は近所の人につかってもらっています)の稲刈りは相当に酷でした。体調と体力に気を配りつつ作業をこなしていました。
(刈り取り前です) null
 両親と私は農業従事者の高齢化問題、後継者問題の当事者なのです。それでここ数年、私は田植え、稲刈りは帰省して手伝っています。できるだけのことはしていこうと。日本は、食料の供給については質、量ともに大きな課題を抱えています。競争力をもった農業(農業従事者)が育っていないので、大変なことになる、といわれています。(うむ・・・、大上段の構えで書き始めてしまった・・・。でも、このままいきます!)
        (2条ずつ刈り取ります)  null
 国内の食料事情は過酷、見通しは暗いようです。日本にお金があるうちは世界中から食料の輸入も可能でしょうが、世界人口がこのまま増え続けて、日本の農業の低落傾向がこのままだと、輸入もままならなくなるのでは・・・。外国も、自国の食料が不足しがちになれば、輸出はしません。さらに、行うとしても、日本に食料がなければ、足元を見られて、高価格になり、国内の多くの人は食べられなくなる?
      〔奥までずいと刈り取っていきます) null
 それに加えて質の問題(安全性の問題)があります。自然と異なる、全く工場のような施設で育成される動物、農作物は大変リスクの高い食料です。さらに遺伝子操作によるによる効率的な生産、自然界のバランスを壊しすぎると、あるところからは復元できません。これらの問題は世界中で進行しているようです。安心安全な食料の確保がさらに困難になる?
         (あと少し) null

 今年は県外から義兄夫婦と県内他都市から妹が実家に駆けつけてくれました。私はコンバインで刈り取ったり、軽四トラックで生籾をライスセンターに搬入したり、主役で活躍(?)したつもりですが、暑さでバテました。気分が悪くなり作業途中、水路で足を冷やしたり、上半身裸になってぬれタオルで拭いたり。体内のバランスが崩れました。1時間程度で回復可能ではありましたが。

 稲刈りは今はコンバインを使って行います。40数年前は手で刈り取っていましたが、本当に大変でした。稲を刈り取り、田んぼで干して運搬車で家に持ち帰り、脱穀して・・・。それが当たり前でした。今は2日あれば作業はほとんど終わりです。

 今年の収穫は27アールの田んぼから2トンの生籾、16アールの田んぼから14石の生籾が収穫できました。2つの田んぼの収穫量の単位の違いは一つはライスセンターに収めたので、その伝票からの数字、もう一方は自宅の乾燥機に入れたのでその目盛からの数字だからです。両親の日記によれば例年より少し良いとのこと。
      (刈り取った後) null
 日本の未来のための、農業に対するいろいろな取り組みが各地で行われています。生産から加工、流通までを従事者がコントロールし生産性を上げているところもあります。自然保護、観光と農作物の生産、教育との組み合わせで、地域にお客さんを呼び込み活性化していくことなど。それらが大きく育てばよいのですが。自然農法、有機栽培、減農薬栽培等の人にやさしい食料の生産。可能な範囲で実行していきたいと思っています。

(文字が多くて読みずらいのに、ここまで読んでいただいてありがとうございます。)
       

4 thoughts on “稲刈りについて”

  1. キヨシです。
    興味深く読ませていただきました。
    食糧自給率が低い日本。
    でも、農業従事者の高齢化と減っている現状。
    時折テレビで目にする、「新しい農業のかたち」
    ですが、田舎暮らしのあの光景はまだまだ少ないと聞いています。
    便利さと引き換えに、何か代償や犠牲を払っているのでしょう。
    10年後。100年後。
    世の中、どうなっているだろう・・・。

  2. 食べることは、
    全ての土台ですよね。
    土台がしっかりしてこそ
    安心して生活ができます!
    農業、大切にして欲しいです。
    ところで、写真の添付ですが、
    うまくいくといいですね。
    サイズは良いようですし・・
    写真のファイル名は、英数半角で
    登録されていますか。

  3. 超介です。
    そらさん
    ありがとうございます。
    できました!!
    うれしい!
    ファイル名が英数半角でなかったようです。
    写真の大きさ位置などもう一つですが
    添付の方法わかりました。
    これからどんどん写真も入れたいです。

  4. キヨシです。
    写真を見て、さらに感服と感謝。
    言葉よりもさらに重みを感じます。

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