最初はいいけど・・・(継続力が大切)

 教育コーチングでは継続力が重要と思っている超介です。

 生徒指導で難しいと感じることの一つに継続性、一貫性の保持があります。小学生低学年の子ども達に対するときに、特にそれを感じます。最初は相手も指導する方も慎重にやり取りするので、大きな問題は起きないのですが、慣れてきて少し甘え、慣れが出てきたときに、それを意識して受け止めて、きちんと峻別して対応することが必要なのです。それを見誤ると、客観的にその生徒のことが見えなくなり、興味と関心がなくなってしまうことがあるのです。

 集中して学習に取り組めない生徒がいます。座って教材に取り組めないのですが、しばらく待つと鉛筆をもってやり始めます。でも、その間にもこれはやりたくない、とか、もっと別のプリントとか不満を言い募ってきます。一瞬、『なんとわがままな。』と感じたりしますが、そう感じている自分を客観的にみて、情動(怒り、あきらめ、不満など)をやり過ごして静かに見守っていると、しぶしぶ始めたりします。それがその子の現実、それをあるがままに認めること、これがなかなか難しい。

 感情移入せずに、きれずに、あるがままを認めつつ、変化を信じて付き合うこと。その様に付き合っていると、その子なりに成長していくのが分かります。必要なものは継続力です(根気と我慢かな)。色々試しながらズーと付き合う力です。

 その子の気持ち(思考?試行かも?)のゆれ(?)が落ち着くのを見守ることが必要です。大人でも(少なくとも私は)気持ちが揺れて、何も手がつかなくなることが多々あります。ましてや子どもは、与えられた課題に取り組むことが出来ないことなど当然だと思います。子ども自身に、それが自覚できるようになれば、進んでいくと思うのです。行動を選択することを支援するのが教育コーチングです。それには継続力、一貫性が大切。

お母さんとの対応も同じです。2月14日に投稿した中3生は私立高校に合格しました。入塾時の面談でお聞きしていましたが、お母さんは公立に進学して欲しかったのです。お母さんの気持ちが気になり、電話でお話をうかがっているうちに、お母さん自身がお子さんの選択を『納得しよう』とされ始めました。兄弟の意見やら、友達の意見、進学率は私学のほうが高いか?といった質問が出始めて、納得されたように思えました。考え方を選択してもらう支援をするのも教育コーチングの仕事なのです。継続して働きかけます。

One thought on “最初はいいけど・・・(継続力が大切)”

  1. ○信頼して待つ!という感覚、
     私にもわかります。
     中1では、待てることが
     中3では、待てなくなることがあります。
     できて当然だ、中3ならこうあるべきだ!という
     感覚です。
     でも、それに従うとろくなことになりません。

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