大渦にのまれて(2)

漢字を見ていると、なぜその漢字をそのように書くのか、
その意味がわからなくなったりすることがありませんか。

このように全体として意味のまとまりを持つものが、何か
を契機にまとまりが崩れ去ることを「ゲシュタルト崩壊」と
いうそうです。

環境に大きな変化などがあったときにも、それまでの意識裡
の思考回路が崩れ去ってしまい、不安感のとりこになったり、
精神が分裂したかのような焦燥感にとらわれることがあります。

自分のよりどころがなくなるからなのでしょう。

自由であるとは「随処に主たること」、すなわちいつでもどこで
も自分で考えて判断して行動できることですが、心のなかに
ゲシュタルト崩壊が起こるとそれができなくなります。

信頼できる、親しい人に話を聞いてもらえれば少し和らぐかもしれません。
私は書物から救いのkey word を探します。その言葉は、もとから自分の中
埋まっていることばであり、書籍にほり起こしてもらっているのです。そうで
ないと鍵の言葉になりません。

自分の命の鍵の言葉です。それをしっかりとつかむのです。

あたらしいよりどころをつくるために。

人の成長とは、出来上がったものが根底から崩され、新たな土壌
に新たな骨格の構築物を組み立て、安定したら、さらに崩壊させて、
より堅牢頑固あるいはより柔軟な建物を作る(自由になるともいう)こ
との繰り返しではないでしょうか。

未来につながる崩壊です。

しかしながら、漢字のゲシュタルト崩壊と違って、厄介なことはなぜそんな
気持ちになるのか理解できないし、まるで大渦に巻きこまれているような気持
ちになることです


自分の命の鍵の言葉です。それをしっかりとつかむのです。
あたらしいよりどころをつくるために。

5 thoughts on “大渦にのまれて(2)”

  1. 私の心の中を覗かれた様な気持ちです。
    まさに、その崩壊が私の中で起こっています。
    そして、今、大きな大きなヒントを貰った気がします。
    気持ちの言語化が上手く行かず、パニックになっていました。
    未だ、その状態ですが、一歩前に進めそうな気がします。
    ありがとうございます。

  2. 【未来につながる崩壊】
    いいですね。
    大渦に巻き込まれているときの気持ちはどんなですか?
    自由さ
    心地よさ

    私の学びにつながりそうです。

  3. 超介です。
    部分、部分
    その時々
    Aさん、Bさん別々に
    反応
    時間と空間を越えて一貫性がない。
    だから苦しい、自由でない
    そんな感じです。
    でも未来につながる崩壊だから
    そんなときがあるのだろう。
    新しく自分を作り変えているのだ。
    そう信じて。

  4. 超介さん
    ありがとうございました
    なるほど。
    「時間と空間を越えて一貫性がない」
    私の場合だと自己矛盾が起きているときがそんな感じかもしれません。
    > 新しく自分を作り変えているのだ。
    > そう信じて。
    私もそう信じます。

  5. キヨシです。
    自分の命の鍵のことば。
    自分の生きている中で、鼓舞してくれたり
    和らげてくれたりするものでしょうね。

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