世界を変える人(その2)

超介です。

2月16日に「世界を変える人」という題で投稿して、その2日後の18日、帰宅途中、深夜の古本屋で一冊の本を見つけ、まさに「世界を変えた人」の話に出会います。私はこういうシンクロ(共振)現象に書店などでよくでくわします。

「人は成長したい存在」「人は答えを内包している存在」で無意識下に課題解決を求めているからでしょうか。本を読んでいても、自分の抱えている問題の答えに出くわすことが結構あります。みなさんはどうですか?

1989年初版の「木を植えた人」(ジャン・ジオノ著 こぐま社)という本です。(以前にも読んだことがありました。50ページほどの小さな本です。有名な本なので読まれた方もいらっしゃると思います。絵本にもありました。創作のようですが。)

ヨーロッパの荒れた野原、一人でこつこつと地面に穴を掘り、どんぐりの実を植え、その後林になり、森にそだち、小川が生き返り、ついには人々を住み始め、生態系を一変させた老人の話。彼が行ったのはどんぐりの実を植えるぐらいまで。

毎日拾ってきたどんぐりの実を水につけて洗って、傷がないものを100個選び翌日に備える。鉄の棒で地面に穴を開けて、どんぐりの実を毎日播種し続けます。数年たって身の丈ほどの林ができ、さらに数十年たって何ヘクタールもの森ができる。ほとんどの人が彼のことに気がつきません。

世の脚光を浴びることなく、質素な生活だけれども、心豊に夢を持って生き抜いた人。よみがえった美しいフランスの高原の森。ほとんどの人に知られないまま世を去ります、がおそらく充実した人生であったと、思ったのではないでしょうか。

私はこんなことを連想しました。

地球が誕生して46億年、そこから10億年たって生命が誕生し、さらに36億年たって人類が誕生しました。つまり人は、自然の先っちょ「空極に進化した自然」です。(これは養老孟司さんがどこかで書かれていました。)

生きて出合う人(空極に進化した自然)に、継続的に「ある種の働きかけ」をすること、持続する志を持ち、行為を継続することの期待感。出会う人に、或いは自分自身に、どのような関係つくりの種をまきましょうか、何が生まれてくるか、楽しみです。

あなたはどんな「どんぐりの実」を播種しますか?

3 thoughts on “世界を変える人(その2)”

  1. 日の出です
    16日のブログ、興味深く読みました。
    パワー・・・
    ゲーム、ウィスパー、・・・知識が知恵として活用されたときにも、
    パワーは生まれるんですね。
    知恵にはその人の生き方が反映されているでしょうから。
    パワーのある人・・・
    コーチ、トレーナーに「パワー」、必要ですね。
    超介さんの文章を読んでいて、
    私も教育コーチングを学んでいる一人として、
    そんなパワーのあるコーチを目指したいと思いました。
    世界を変える人って、そうですね、まさに同感です。
    翻って、
    なぜ世界を変えるのか?いろいろ答えはありそうです。
    世界を愛しているから。
    一つそんな風に感じ考えてみました。
    そしてこうやってブログを書く行為、
    心がこもっていればそれは「どんぐり」になるんだと思うのです。
    また「超介さん日記」を楽しみにしています。
    あっ、私も書きます。。。

  2. 日の出さん
    超介です。
    コメントありがとうございます。
    読んでいただいてうれしいです。
    一つのコトバ、文句をふと思いつく、
    2,3日それを転がして、意味、イメージ
    中身を創造したり、まとめます。
    それを文章にしてみます。
    少し時間をおいて手入れします。
    それから投稿(あなを掘って埋める)します。
    まだ傷が多い凸凹「どんぐり」ですが
    うまず、たゆまず投げるのは
    たのしい行為です。

  3. 超介さんの「どんぐり」・たのしい行為
    そして、言葉・文章。
    世界を変える、人を変えるパワーがあると思います。

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