かけはし vol.13
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人間教育塾の取り組み 「これでも志半ばなんです」 5  られたのでしょうか。ている『勝利の方程式七カ条』を徹底することでした。「人生の勝利の方程式 (1)元気いっぱいの挨拶を自らする(自主・自立)(2)マイナス発言をしない(自主・自立)(3)全てのことに「お願いします」の気持ちで取り組む(自主・自立)(4)自分に限界ラインを引かない(克己)(5)高い目標を期限付きで掲げ努力し続ける(克己)(6)常に感謝の心を持つ(感謝)(7)他人を喜ばせる、幸せにすることが自分の幸せだと考える。(利他)この中で最も大事にしているのは、7番目の『利他』の精神です。七カ条全て大事ですが、 利他だけは学校でも他でも教えないでしょう。木村塾では、この利他の実践を「51:49ならみんなできるんじゃないか」と言っています。決して自己犠牲ではなく、51の方が他人の幸せです。2%だけ多くなら願えるんじゃない本田:…感動です。実際どんなことをや木村:それが、木村塾全ての教室に掲げかと。たったそれだけでも世の中は良くなっていくんじゃないかと。こういうことを、ホームルームを通じて指導しています。塾なのにホームルームがあるんですよ。まはどんな反応でしたか。七か条」に抵抗のある先生もいました。でも全ての先生たちがこの「七か条」に本気で関わっていかなければ実現できない。そこにいくまで10年以上は経過しました。それでもまだまだ50点くらいです。厳しい〜。徹底するために生徒たちや先生たちに対してはどのような取り組みをされたのですか。自立」から。木村塾では、宿題・テスト居残り勉強の全てを生徒たちに選ばせています。つまり「本当にやりたい人だけがやる」というルールです。「やりたい人は目を閉じて手を挙げて」と。そして、空気を読んで手を上げる子には宿題もテストも居残りもさせないんです(笑)。最初はなかなかうまくいかなかったのですが、今ではほぼ全員が本気で望んで、宿題もテストも居残りも自分からしています。 本田:なるほど。周りのスタッフの皆さ木村:最初はこの「人生の勝利の方程式本田:これでも50点!? 木村:生徒たちには、七カ条の中の「自主・先生たちの理解が必要不可欠ですよね。先生たちには?は100点満点中5点くらいだと思います(笑)。七カ条を教室に貼っているだけ、言わせているだけ、チェックしているだけ…正直そんな教室ばかりでした。そこで実施したのが、七カ条を腹に落とすためだけの「社員の合宿」です。現在も行っていますが、本気で人間教育を掲げる限り、そしてそれを生徒に伝える限り、理念を実践できないのであれば意味がない。その思いで、徹底しています。この合宿は「本気で自主・自立、克己、感謝、利他を実践できる子どもたちを社会に送り出したい」と全スタッフが思ってくれるまで続くものです(笑)。ました! ころで、今後日青協に期待することとは?考えています。これまでも一部やってきたつもりですが、一つの塾だけでは到底できないこと、ここに着手できればと思っています。また以前日青協の事業で、若者自立塾を支援したことがあります。あのような活動を復活できればとも思っています。本田:その雰囲気を創り出すためにも、木村:最初は、先生方の人間教育実践度本田:私も一度その合宿に参加したくなり木村:以前から私は貧困家庭への支援を本田:木村先生のパワーから、どれも実素晴らしい取り組みですね。と現可能に思えてきますね。また、木村塾の真の強さが分かったような気がします。「天職」という言葉があります。「これが自分の天職だ」と軽々しく口に出す方々も多いですが、木村先生の場合、今回のインタビューを経て、それがとても重い言葉として感じられます。あっかるくて、全く過去を感じさせないパワー。ますますこれからの木村塾から目が離せません。今日は本当にありがとうございました。七カ条」〈社員の合宿「自らのBeing(あり方・生き方)を決める」がテーマ〉 ■■■■■■■ ■ ■ 令和元年度 活動の軌跡■■■■■■■■51:49の利他の追求

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