かけはし vol.13
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国際交流委員会HSK奨学金短期留学(2019年夏季)実施報告参加者の心の声孔子学院奨学金留学生感想文以上の数の保護者の方々は立ち見で参加され大盛況でした。HSK奨学金短期留学とは、HSK主催団体――孔子学院總部より、中国現地での学費、基本教材費、宿泊費、食費、現地プログラム内の交通費を支給される短期留学プログラムです。主に毎年夏、7〜12日間で実施します。2019年夏に第6期目のプログラムを実施しました。実施期間:2019年7月29日〜8月8日(11日間)参加人数:28名一泊の国内オリエンテーションの後、上海市の上海外国語大学で開催、国際交流担当の先生1名とボランティア中国人大学生数名の支援を受けて充実した授業ができました。また、上海有名の観光地ー豫園なども訪問しました。(関西学院大学4年生 女性 (三重大学3年生 女性 4級 220点)4級 198点)氏名:片桐七海留学先:上海外国語大学期間:2019年9月〜(10カ月間)【留学の動機】私は社会人になってから、孔子学院の奨学金留学制度があることを初めて知りました。実は学生の頃から中国留学への憧れの気持ちはありましたが、当時はさまざまな理由から断念せざるを得ませんでした。【留学先選び】まずどこの大学に留学するかを決める際、非常に多くの選択肢があるため大変悩みましたが、最終的には国際都市の一つであり、また交通機関が発達している上海を留学の地に選びました。結果、特に大きな苦労をすることなく慣れることができました。【留学生活の「困難」と「克服」】しかし、言葉の面では毎日さまざまな困難がありました。最初は先生の話をなかなか理解できず、その日の宿題の範囲ですら四苦八苦。大した量でもない宿題に数時間もかかり、就寝が日付を越える日も少なくありませんでした。ただ、他のクラスメートも同様の悩みを抱えていました。宿題や勉強に疲れた時は一緒に●このプログラムは、中国語力や中国のことを学ぶ以上に、集団の中での自分の役割や振る舞い方を改めて考えさせられるものだと感じました。参加者はほぼ全員、初対面であり、年齢や性格も様々です。その中で、自分が相手からどのような人だと認識されるか、自分が自然とどのような振舞いをしているかを観察することで、自分自身を見つめ直すことができると思います。プログラム中は積極的に自分を発信し、また他人の意見に耳を傾けて、たくさんのものを貪欲に吸収していってください。●このプログラムは10日間という短い日数ではありますが、自分たち次第でとても有意義なものにすることができると思います。プログラムの参加者は、年齢も出身地も中国語のレベルも本当にバラバラですが、だからこそ共に過ごす中でさまざまな良い刺激を受けることができます。この短期留学に応募するにあたって不安に思うこともあるかもしれませんが、そうした気持ちはみんなそれぞれ持っていると思います。中国に行ったことがない人も、中国語があまり話せない人も、やる気と熱意があれば大丈夫です。むしろそうした人にこそ、実際に中国に行ってさまざまな体験をしてほしいです。少しでも興味があるならぜひ勇気を出して参加してみてください。食事に行ったり、大学の周辺を散歩したりと気分転換をし、互いに母国語ではない中国語を使ってのコミュニケーションに不思議な感覚を覚えると同時に、中国語を使って相互理解できることに大きな喜びも感じました。時には相手の言っていることが聞き取れず、また自分の伝えたいことを中国語でどう表現したら良いのか分からずに歯がゆい思いもしましたが、時が経つごとに中国語の力が身についてきているのを感じました。【中国語の上達だけではなく日本にいたら出会うことのなかった人たち】この留学は私には100%のプラスでしかありません。留学前は中国語を習得するためだと意気込んでいましたが、実際に留学して思うことは、日本にいたら出会うことのなかった人たちとの出会いが大きな影響を与えてくれたということです。もし今留学に行こうかどうか迷っている方がいらっしゃったら、ぜひ一歩足を踏み出されることをお薦めします。■■■■■■■ ■ ■ 令和元年度 活動の軌跡22       ■■■■■■■■

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