かけはし vol.13
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国際交流委員会中国吉林大学付属中学校インバウンド交流吉林大学付属中学の中学生の交流訪問を1月9日、10日の2日間、152名の生徒と先生方を東京都文京区の郁文館夢学園と神奈川県藤沢市の藤嶺藤沢中学・高等学校の2校にお世話になり、実施しました。日本の中学で中国語を学習している学校は少なく、基本、英語を共通語として交流しました。吉林大学付属中学校は中国吉林省長春市にある地元のTOP校です。■郁文館夢学園訪問交流郁文館夢学園は昨年創立130周年を迎えた伝統ある共学校で、10年程前に完成した新校舎は屋上から、地下3階、体育館、剣道場、柔道場までそなえており、学校案内だけでも吉林大付属中の生徒、先生方に大変喜んでいただけました。全体セレモニーの後、6〜7名の少人数グループに分かれて、それぞれ、手作りの「名刺」を交換し合い、日本側でグループ毎に何をするかをそれぞれ生徒が企画し、卓球、ディスカッション、オリジナルのゲーム等いろいろと工夫を凝らし、バディ制度を入れ、校舎案内もしました。今年2020年の4月から、公立小学校5・6年生で「外国語(英語)」の授業が週2コマで開始されます。外国語教育・習得のためのさまざまな方法がさまざまな場所で話題に上っています。 「国際交流・留学」では「外国語習得」も極めて重要ですが、必ずしも第1義ではありません。結論から言えば、国際交流・留学ではグローバル社会に必須の4つの力を学びます。即ち「自立力」「国際力」「語学力」「教養力」です。教養力は目新しい言葉かもしれませんが、交流・留学先の文化を学ぶと同時に、その他文化と比較することにより日本文化に気付き学ぶことが極めて重要で、できるだけ幅広い知識が必要となります。これが欠けてしまうと、どれほど語学力があってもそれなりのレベルのコミュニケーションしか取れません。 さて、2020年は明治維新から150年余り、その中間が大東亜戦争の敗戦の年です。特に今年の幕開けは1月末からの新型コロナウイルス災害で全世界が翻弄されています。従来の「民族紛争」「エネルギー問題」「環境問題」「高齢化社会問題」等に加えて、新たに重大なグローバル問題が発生しました。今なお未解決ですが、第2、第3の「疫病災害」も視野に入れて行かなくてはならなくなりました。 私たちの将来はますます大変な時代になっていくように思われます。だからこそ、私たちの未来である子どもたちが国際交流・留学により上記の力を身に着け、このグローバル社会の波に呑み込まれることなくそれらを乗り越えて、世界に「日本が存在してよかった」と思ってもらえるような国を作っていきたい。それに貢献できる大人になるために、今、私たちができることをぜひ皆さまと共にやっていきたいと願っています。ご理解とご協力をお願いいたします。    ■■■■■■■ ■ ■ 令和元年度 活動の軌跡20「世界に日本が存在してよかったと思う時代」のために■■■■■■■■国際交流委員会

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