かけはし vol.12
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5ですね。増澤:植林だけではなく、徐々動を続けた場所は現在、ベトナムの国立公園となっています。れているのですね。増澤:CSR活動は、「余力があュージーランドのワイカト大学とも提携され、海外留学も積極的に進められています。増澤:非日常の世界で様々な体御さんたちも「手放す」勇気が必要になりますね。増澤:小学校低学年生のお母さ――なるほど。荷物の準備から日はあえて子どもたちを自由にさせています。「廊下を走らない」「整理整頓しよう」といったルールの指導をすれば、彼らは言われた通りに約束事を守って行動します。しかし、それでいいのでしょうか。私たちは、ルールを指導する代わりに、「『今、どうしたらいいのか』を常に自分自身で考え、判断していくことが大事。ここでは君たちの判断力が試されているんだよ」と伝えています。――お話をうかがい、今まさに自立は始まっている。増澤:私たちは、合宿学習の初必要とされている「主体性・思考力・判断力」を当時から育まれていたということがよく分かりました。(※)とティエラの子どもたちの※ホーチミンの郊外にある広大な湿地帯特集てくれ、それがもう20年も続いているのです。――20年! まさに継続は力なりに地元の小中学校の生徒たちとの交流もできるようになりました。2005年からは、弊社に通う子どもたちが、貯めた「がんばりポイント」を寄付し、植林や現地の子どもたちへの学用品として「ベトナムマングローブ子ども親善大使」となった子どもたちが届けています。2012年度からは、カンザー共同作業による日越友好マングローブ植林も行っています。――会長がマングローブ植林活増澤:公園を作るということきて、規模感の大きさに驚かされています。増澤:弊社は創立20周年の節目は、森を元に戻す「森の復元」であり、元々そこにいたワニやトラ、サルなどの生き物たちを呼び戻すことに繋がります。しかし、ベトナム戦争によってここの生き物たちは全滅してしまいました。今では蝶や虫たちが少しずつ戻ってきていますが、研究者によるとそれは非常に大きな価値があるそうです。――これまでお話をうかがってに社名を「能力開発センター」から「ティエラコム」に改めました。ティエラというのはスペイン語で「地球」という意味。私たちは「地球の未来なくして子どもの未来はない」と考えています。生活がいくら豊かになっても、地球の環境が破壊されてしまったら、はたして幸せでいられるでしょうか。 環境保護の問題は、大人たちが子どもたちに継いでいくものであり、我々の責務でもあります。人間は、豊かさを追求するあまり自然破壊を繰り返してきました。しかし、人間と共に生きている動植物や水、空気、土壌が豊かであってこそ、人間も幸せになれるのではないでしょうか。自然との共存ということに教育の本質があるのではないかという想いを込めて、社名を「ティエラ(地球)」としました。――会長の理念が社名に象徴さればやる」という考え方もあります。しかし、「利益が余ったら」という考え方には終わりがない。人間とは永遠に利益を追求してしまう生き物です。ですから、利益の追求と利益還元としての社会的貢献は、両輪で進めてこそどちらも実現できると考えます。企業体として、従業員やその家族とも理念を共有し、教育活動を一緒に進めていきたい。社員たちも広義において私の考えに共感してくれていると思います。―― その他、1991年にはニ験をすることは大変有意義です。インターネットや映画で見て知った気になっていても、実際に飛行機や船に乗って現地に行ってみると「まだまだ知らないことがたくさんある」と五感で感じ得るものが多い。海外ではさらにそのインパクトも大きくなります。ベトナム滞在中に虫に刺されて脚がパンパンに腫れて帰ってきた子がいました。もう二度と行かせないとばかりに心配されるお母さんを横目に、本人はケロッとしていました(笑)。ある意味、彼らにとっては冒険で得た勲章のようなもので、日本ではできない体験を通して五感も変化していき、人間として大きな自信を得られるのだと思います。――素晴らしい成長ですね。親んたちにこんな話をしたことがあります。「自立というのは、親元を離れることから始まります。しかし、親がそれを怖がっていてはいつまでも子どもから自立できません。親が自立しないと永久に子どもは自立できませんよ」と。その第一歩として、合宿学習の荷物を親が勝手にパッキングしてしまうのではなく、子どもと一緒にリュックのどこに何を詰めたらいいのか考えましょうと指導します。HSK日本実施委員会チャリティ企画委員会指導者育成委員会国際交流委員会スポーツ委員会キャリア教育委員会環境教育委員会会員拡大・広報委員会会員・異業種交流委員会Vietnam Report

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