かけはし vol.11
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毎年このコーナーでは、昨年度の日本から海外への留学・国際交流(アウトバウンド[Out―bound]プログラム)の報告をメインにしてきましたが、実はJYDA国際交流委員会では、長年、海外からの高校生の受入れ(インバウンド留学プログラム:In―bound)、を実施してきました。数はそれほど多くはなく、多い年で5〜6人くらい、少ないときは1〜2名、それでも20年以上の間ですから総計はかなりの数に上ります。多くの会員の皆様のご協力により、ホストファミリー探し、受入れ高校探し等お世話になってきました。以前はこのインバウンド留学はあまり注目されていませんでしたが、ここ最近、そもそもこの「インバウンド」という言葉も、主に、海外からの旅行者に対する言葉として、定着しつつあるようです。ここ10年で訪日外国人はほぼ5倍、2020年のオリンピックに向けてますます増えてくることになります。当協会が実施しているHSK中国語能力検定試験関連でも、中国の中高生の日本へのインバウンドプログラムの問い合わせ等も増えてきています。またJYDA会員の皆様からも、このインバウンド留学のお問合せが少しづつ増えています。今から研修プログラムがブレイクしたわけですが、30年の後、日本への留学、観光が行政の努力もあり、新しいトレンドとなりつつあります。今回はプログラム成立において、日本の高校のかかわりが必須の「受け入れプログラム(In―boundプログラム)」についてお話しましょう。この制度についてはあまりご存知ない方も多いかもしれません。海外への留学の話をずっとしてきましたが、これの逆のバージョンと考えれば解かりやすいかと思います。(受入れプログラムの概念図:参照)詳細はここでは説明し切れませんが、     ある程度それぞれの立場を説明しておきましょう。海外から日本への留学・国際交流トレンドとしてのインバウンド高校生のインバウンドプログラム2230年程前、日本の高校生、大学生の海外副委員長委員数連絡先委員長「留学・国際交流」で何を学ぶのか ― 2年後の平成32年度より、小学校5・6年生から「外国語」(英語)の授業が週2コマで開始されることが発表されました。外国語教育・習得のための様々な方法が様々な場所で話題に上っています。しかし、「留学・国際交流」は「外国語習得」も勿論あるのですが第1義ではありません。結論から言えば「留学・国際交流」では「国際力」「人間力」、「外国語力」を学びます。今年2018年は明治維新150年の節目です。そしてその真ん中の75年前は、太平洋戦争の真最中でした。民族紛争、エネルギー問題、環境問題、高齢化社会問題等、私たちの将来はますます大変な時代になっていくかもしれません。であるからこそ、私たちの未来である子供たちが「国際力」「人間力」、「外国語力」を身に付け、これからこのグローバル社会の波に呑み込まれないように、それらを乗り越えて、日本と世界に貢献できる「おとな」になるように、今私たちが、出来ることを是非みなさんと一緒に頑張りたいとおもっています。みなさんのご理解とご協力を仰ぐ次第です。report林 隆樹荒井 裕司  5名日本青少年育成協会 東京本部 TEL:03-3269-8413 FAX:03-3269-8414 e-mail:rhayashi@jyda.jp「留学・国際交流」の意味03国際交流委員会

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