かけはし vol.11
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       l     CurricuCenter of Redesign)の「21世紀わって実施される「大学入学共通テスト」「大学入学共通テスト導入に向けた試行調査(プレテスト)」が実施されました。「思考力・判断力・表現力」等をより重視し、「何を知っているか」から「何ができるか」への転換を実現することで「こういう力を測りたい」というメッセージが出されたことは確かです。越えるための学び方の転換という領域から脱する必要性があります。改革の目的は、「新しい時代を生きるための資質・能力を育むこと」です。す。この言葉を広めた世界的ベストセラー「LIFE 107歳まで生きるのだそうです。それを踏まえ、政府もグラットン教授をはじ中学は21年度からそれぞれ全面実施、高校は22年度から年次進行、というスケジュールです。急ピッチの展開で準備が進められて、残すところあと2年となり、具体的な内容も見えました。2020年度からセンター試験に代の検討のために、2017年11月には、そして、改めて、大学入試改革を乗りその新しい時代を象徴する「人生100年時代」という言葉がありまSHIFT」の著者であるリンダ・グラットン教授によると、2007年生まれの子どもの約半数はめとする有識者を含めた「人生100年時代構想会議」を開催し、人生100年時代を見据えた経済・社会システムを実現するための政策を検討し始めました。これまでの人生のステージは、約20年の教育、そこから約40年の仕事、そして、引退という3つから成り立っていました。このモデルが大きく変質するのです。[Ⅰ]自分の生き方に関して考えたり、知識やスキルの再取得をするステージ[Ⅱ]組織に雇われず、独立した立場で生産的な活動に携わるステージ[Ⅲ]週3仕事、週1ボランティア、週1NPO活動など、異なる活動を同時並行で行うステージを、個人の状況に応じてそれぞれのタイミングで行ったり来たりするようになると考えられるのです。よって、生涯を通じて変身する覚悟が必要になります。そして、変身を成功させる要素は3つです。①自分をよく知っていること②新しい人的ネットワークを築くこと③新しい経験に対する開けた姿勢社会人としても、学び続ける姿勢、すなわち「学びに向かう力」が重要になってくるわけです。そして、それが生き抜く力にもつながっていきます。日本の教育改革は、国内だけに焦点を当てたことではなく、世界的な研究や調査を基に考えられたものであるということを認識する必要があります。先に挙げたOECDーDesecoの「キー・コンピテンシー」、ATC21Sの「21世紀型スキル」、CCR(The コンピテンシーの枠組み」、どれも表現こそ違いますが同様の資質・能力が必要となることを示しています。①知識やリテラシー②知っていることをどのように使うかというコミュニケ―ションなどのスキル③どのようにふるまうかという人間性そして、この3つを支えるものとして④メタ認知・省察性が挙げられています。よって、「主体的・対話的で深い学び」を実現するためのAL型授業には、このメタ認知・省察の機会が含まれることが重要になるわけです。それがないAL型授業は、形式だけとなり、育みたい力を十分に育めないということにもなりかねません。そして、このメタ認知・省察性を高めるための機会を提供するのが教育コーチングなのです。um教育コーチングをベースとした本物のALを15長崎国際大学研修(2017.9.7-8)鈴木・小山・増田トレーナー指導者育成委員会 「教(teaching)」から「育(coaching)」へのトランスフォーメーションをリードする

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