2015年の干支 「乙未」について

超介です。

皆様あけましておめでとうございます。

今年の干支は乙未(きのとひつじ)です。毎年「安岡正篤著 干支の活学」を開いて、そこに記載してある、干支の意味を探す作業を行っています。この本によれば、干支というのは占いではない、「生命あるいはエネルギーの発生-成長-収蔵の循環過程を分類、約説した経験哲学」というものとしています。十干、十二支の組み合わせによる合計六十の干支を生命やら社会の流れに照らし合わせ、その流れを読み解き、その年を生きる人々の何らかの指針となるように、という狙いです。先人の知恵がそれぞれの干、支に込められていて、その意味を知って自分なりの解釈を行えば、まるで鏡のようにその年なすべきこと、注意すべきことが浮かび上がってきます。

私はこのことを、尊敬する恩人から教わり毎年自身の生き様に照らし合わせて解釈し、新年の心構えとしています。

さて今年の干支の乙は「乙は甲の芽がなお寒さや外の障害に逢うて屈曲する象形で、乙々と言えばはかばかしくゆかず苦労する意」とあります。去年の干支である甲午の甲は、硬い殻を破って新しい芽が出てきたその象形ですが、それを受けての乙は、その後未だ環境は厳しくすくすくまっすぐに芽が伸びる、とはいかない、の意味です。そして支の未は「これは上の短い一と木からなっておって、一はやはり木の上層部、すなわち枝葉の繁茂を表しておる。ところが枝葉が繁茂すると暗くなるから、未をくらいと読む。未は昧に通ずる。つまり支の「未」は、暗くしてはならない、不昧でなければならない」としています。

干支を合わせて解釈すれば、2015年は、甲で象徴される、昨年新たに始まった動きがあるが、環境はそれを順調にすくすくと育むような状況ではなく、ややもすると芽は、まっすぐでなく曲がって伸び悩む、そしてその逆境は植物が繁茂して、地面を暗くしたりまた、伸びる目を邪魔したりする。であるから、それらをしっかりと切り取ったりあるいは整理して、本来の芽が育つように整えよう、という解釈ができます。この場合の地面の植物は力強い命であると同時に、そのままだと邪魔するものにもなるという象徴です。多くのものを整理するとは、例えば切り払うもそうです、でもそれにこだわらず、本来自然とはぐんぐん草木が繁茂するもので、それらをうまく同じ方向にリードしていくことが大切です。

 私事ですが、私の場合にてらし合わせると、昨年退職して、人生を再スタートしましたが、気を緩めることなく当初の気持ちを忘れずに進めよ、と。また色々と誘惑やら邪魔するものが現れるけれども、流されずに使命に照らし合わせて進めよ、と言っているように思われます。

 みなさん、今年もよろしくお願いします。

4 thoughts on “2015年の干支 「乙未」について”

  1. そら@内藤です。
    超介さん、ありがとうございます。
    私の場合、過去のゴチャゴチャしたものを
    片付けられずにいることが
    邪魔するものになっているのかもしれません。

  2. キヨシです。
    今年はどんな1年になるのでしょう。
    また楽しみにブログ読ませていただきます!

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