かけはし vol.11
5/34

 近年、目覚ましい経済発展を続けているマレーシアは、マレー系、インド系、中華系等々の多民族・多宗教が共存している多民族国家です。日本でも様々な分野における「グローバル化」が叫ばれ続けていますが、言語・文化・宗教の異なる民族が共存して、平和を維持しながら成長を続け、価値観の多様性が前提となっているマレーシアはまさにそれを体現している国であり、際立った特質となっていると言えます。 英語が公用語であるマレーシアでは、国民のほとんどが幼い頃から英語のアニメの視聴や、学校においては様々な民族の子どもたちとのコミュニケーションに英語が用いられるため、「実用レベルの英語力」が自然習得されています。 教育の分野においては、1980年代後半から本格的な民営化が始まり、1996年の「私立高等教育機関法」の制定によって私立の高等教育機関の創設が進み、留学生を受け入れる環境が急速に整ってきています。 大学教育に関しては、イギリス・オーストラリア・ニュージーランドと同じく一般的な学位は3年間で取得することが可能です。さらに、マレーシアは、親日的で日本に関心が高い国民性を持っているため、日本人留学生にとっては、心理的な負担が少なく、英語のコミュニケーション力の上達がスムーズであると言われています。 また、マレーシアは早くから国外の大学とのカリキュラム提携を進めており、特徴あるプログラムの提供を可能にしています。 デュアルディグリー・プログラムでは、将来的に、卒業生が活躍するフィールドによってイギリスなどの西欧圏の大学卒業資格とマレーシアの大学卒業資格がそれぞれ有効になる場合等、用途によって使い分けを可能にします。グローバルに活躍するために、今後益々ニーズが高まってくるプログラムと言えます。 ここ数年、今回視察で訪れたマルボロカレッジ・マレーシア校の様なイギリスの伝統的な名門校の教育を、比較的物価が安く経済的負担が少ないマレーシアで受けることができるため、日本から親子留学をしている家庭も少なくないとされています。3MALAYSIAMALAYSIAMALAYSIAMALAYSIAMMAALLAAYYSSIIAAデュアルディグリー・プログラムツイニング・プログラム教育視察実施教育視察実施マレーシアの私立大学の卒業時に提携を結んでいる海外の大学の学位とマレーシアの大学の学位の両方を同時に取得できるシステム。マレーシアの私立大学で、前半をマレーシア、後半を海外のホスト大学校で学ぶことで、海外のホスト大学の学位が取得できるというシステムです。マレーシアの大学で履修 2年 + 海外ホスト大学で履修 1年(2+1)マレーシアの大学で履修 1年 + 海外ホスト大学で履修 2年(1+2)マレーシアの大学で履修 3年(3+0)経済的に負担の少ないマレーシアで大学生活を送り、イギリスをはじめとする先進国の海外大学の学位が取得できます。マレーシアの現在留学先としての マレーシアの魅力

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る