『インナー・ゲーム』(※)の著者ティモシー・ガルウェイは、「コーチング」を通してスポーツとビジネスの橋渡しをした人物として有名です。ガルウェイは、スポーツにおいてもビジネスにおいても、「学習」と「よろこび」と「成果」のバランスが重要であることを説いています。困難、苦難を突破して目標達成という成果を得るためには、その過程において、学びや気付き、充実感や幸福感が必要不可欠なのです。
「コーチ」はそのことを念頭に置いて「クライアント」(コーチを受ける人=コーチイとも言います)とコミュニケーションを図ります。相手の持てる能力と可能性を信じて、様々なコミュニケーションスキルと感覚を駆使し、相手と一緒になって、目標を設定する、障害を明確にする、アクションプランを練る、進捗状況を確認する、必要な協力体制を作るなど、目標達成のための行動を引き出すサポートをします。
「コーチング」の根本にあるのは「人は、自分の中に答えを持っている」という考え方です。人はもともと「やりたいこと」「やるべきこと」を認識しています。行動が起こらなかったり、行動しても成果が伴わなかったりするのは、何らかの外的・内的要因が存在するためであり、それを取り除けばいいのです。そのための意欲や方法を「コーチ」は相手から引き出します。
(※ W. ティモシー ガルウェイ ( 著 ), W.Timothy Gallwey ( 原著 ), 後藤 新弥 ( 翻訳 ) 日刊スポーツ出版社) |