特性

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キャッチャーです

うちの塾には、いわゆる「発達障害」とか「知的障害」といわれる子どもたちが何人もいます。

学校では一緒に学べなくても、ここではみんな一緒です。

そんな中で軽度の知的障害と言われている一人の子がいます。

親御さんにもそう言われて入ってきたのですが、ずっと見ていると不思議なんです。

数学や理科などではいわゆる健常の子にも教える場面があり、健常の子も分からないと聞いたりする・・・

こんなことってあるの???

細かく観察していくと色々なことが見えてきました。

・音読はできるけど、理解はできない。

・読んで聞かせると理解できる。

・自分で式を立てられないけど、解説を見れば理解できる。

・1分前に教えたことが、別の問題をはさむと、「あれっ?なんだっけ?」となる。

色々と調べてみると「ワーキングメモリ」というところに行き着きました。

どうやら脳の中にある「ワーキングメモリ」という一時的に記憶しながら作業をするという領域が狭いようなんです。複数のことを忙しくこなす机が小さいって感じでしょうか。
横にいくら立派な本棚があっても、膨大なデータベースがあっても、作業スペースが足りないんですね。

通常のテストはどうしてもどの教科も長文が出てきます。
テスト中に誰かが読んでくれません。

受験生のこの子には今新たな勉強の取り組みを始めました。
親御さんにも同意の上、本当に成果が出るかは未知数ですが始めています。
高校では通常学級で学ぶことが目標です。理解力がないわけではありません。学べる力はあります。
4ヵ月後の笑顔を信じてやっています。

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そんな中、先日発達障害関係の勉強会である先生がおっしゃっていました。
「発達障害や軽度知的障害とよばれるものは障害ではなく、
『特性』
なんです。」
なるほど、『特性』なんだ。
息子の好きなポケモンカードには「特性」を持っているポケモンがいます。
「特性」があると色々と有利なことがあります。
「特性」は武器になるんです。
社会が「特性」と見てあげれば、障害をもった子の活躍の場が広がります。
全ての子の「特性」を見ながら、それを活かしていく。
新たな子どもとの関わりの指針ができました。
子どもたちから今日も学びました。
///キャッチャー///

One thought on “特性”

  1. キヨシです。
    いろいろな子どもたち。
    人はそれぞれですね。
    そして、いろいろなことを教えてくれます。

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